夜に車を運転していると、検問にひっかかることがある。
飲酒運転の取り締まり。
最近、ますます厳しくなってきた、あれ。
うっかり飲んでしまってから、ヒヤヒヤしながら運転して帰ってきた、なんて人もいるのでは?
しかしこれ、昔はもっとユルかった。
そして海外では今でもユルい。
飲酒の取り締まりなど見たこともない。
ま、制限速度も日本と比べ物にならないくらいだし、比較対象とするのがおかしいのかもしれないが。。
さて、今回紹介する「サイドカー」は、まさに車にまつわるカクテル。
「side=側」の「car=車」。
つまり側車のことだ。
・・・と言っても、バイクにとんと興味が無い人にとっては、何のことかわからん!というかもしれない。
「サイドカー」で画像検索してみてほしい。
このカクテルは、ブランデーをベースとして、ブランデー:コアントロー:レモンを2:1:1でシェイクしたものだ。
気付いた方もいるかもしれないが、ブランデーを他のスピリッツに変えることで、他のスタンダードカクテルとなる。
ホワイトレディ、XYZ、バラライカなど。
ではなぜこのカクテルに「サイドカー」なんてマニアックな名前がついているのだろうか。
この理由には2つの説があり、1つ目には、このカクテルを好きだった常連客が常に「サイドカー」に乗っていたことから。
常連客のために作ったカクテルだから…ということらしい。
私が新しいカクテルを作ったら「トレイン」とでも名付けようか。
カクテルのネーミングセンスについてとやかく言えた義理はないが、もう少し捻りが欲しい…気がする。
・・・そこで2つ目の説が有力になってくる。
事故にあうとき、人は本能的に自分を守ろうとする。
もちろん守りきれないこともあるが、難を逃れることができたとき、ふと横を見ると、サイドカーが大破・・・
運転手が男性、サイドカーに乗っているのが女性というのはよくある形。
つまりサイドカーは、女性に危険なのりものなのだ。
そしてサイドカーは、女性に危険なのみものなのだ。
もうおわかりだろうか?
サイドカーは影のレディーキラーと言われるカクテルなのだ。
よく言われる「レディーキラーカクテル」では、スクリュードライバーやルシアン、ロングアイランドアイスティーが有名。
ジュースのように飲みやすく、アルコール感を与えないために飲みやすいのだが、知らずに飲むと高いアルコール度数にやられてしまう。
それを逆手にとって、女性を落としたい時に使うのだ。
しかし、これらのカクテルはレディーキラーとしてあまりにも有名。
女性のために頼んであげたら、逆に警戒されてしまうリスクは高い。
この人は何を狙っているのだろう・・・とね。
だからそんな時には、サイドカーをオーダーしてあげると良いかもしれない。
下心はばれにくいし、甘味もありやわらかい味わいなので、女性には喜ばれるだろう。
しかも、これはこうこうこういうカクテルでね・・なんてうんちくも話しやすい。
そうそう、ここを見てしまった女性の方々は、サイドカーを薦められたら十分注意したほうが良いかもしれない。
このコラムを読んだ男性陣には、サイドカーは女を落とすときのカクテル、という認識が根付いてしまったかもしれない。
ただ、これは男性でも飲みやすいショートカクテルだ。
単純に味が好きだったら男性も頼んでいいし、全くおかしくない。
むしろ大人の男性を演出できるかも。
男同士でバイクの話をしながら・・・なんて粋な飲み方もいい。
サイドカーは、多くのショートカクテルと同じように材料の種類が少ないので、それぞれの個性が強く出る。
だから、大元となるブランデーはこの銘柄がいい・・など指定してみても面白いかもしれない。
またわからなければ、バーテンダーにお任せしてみて、楽しむのも良いだろう。
材料一つ、振り方一つで味が変わってくるのがカクテルなのだ。
何にしても、くれぐれも、飲酒運転はなさいませんよう。
自転車も車。
サイドカーも車。
ご注意を。
そしてうっかり車で来てしまった場合には、シャーリーテンプルなどノンアルコールカクテルにしておくのが無難だろう。
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