ライとはライ・ウイスキーのことであり、ようはライ麦を主原料とするウイスキーのことである。
アンサーにある銘柄としては髭を蓄えたおじいさんの絵が目印の「ヴェリーオールド セントニック ウインターライ」になる。
なかなかこれをロックで、というお客様もいらっしゃらないが、マンハッタンという超有名カクテルの正式レシピに採用されているような主流ウイスキーでもあるのだ。
アメリカが主な生産国であり、法律でも原料の麦芽液の51%以上がライ麦で作られているものと決まっている。残りの49%はトウモロコシと麦芽だそう。
アメリカ北東部のペンシルベニア州やメリーランド州での生産が一般的であったが、1933年の禁酒法のあとは生産業者が減ってしまったようだ。
味わいの特徴は、独特の香りとバーボンよりも深いコク、そしてスパイシーな香りが特徴的な上級者向けなウイスキーである。
初期のアメリカウイスキーはこれであったとよく言われている。
また、辛口でガツンと来る味わいから男性向けとも言われている。
我らが探偵たちも、ハードボイルドに決めたいのであればライ・ウイスキーをロックでいくぐらいにならないと。
以前アンサーにあるお酒の味を覚える為にあらゆるウイスキーの試飲をしたときのこと。
もちろん「ヴェリーオールド セントニック ウインターライ」の味もみることに。
試飲用の小さなグラスで飲んでいたものの、正直数を重ねると味も香りもよくわからなくなってくる・・・。
また、アルコールがガツンと効いてきて明日の調査にも影響が・・・。
ということで、邪道ではあるが水をまぜて薄めて味わってみることに。
すると、スパイシーさは陰をひそめ、なんとも甘やかな香りに変化したからびっくりだ。
これは味にも期待がもてると喜び勇んで口に入れたところ・・・・、うーん、やはり味はいっきに落ちる。
良いのは香りだけで、味はただ薄まるだけではなく肝心なスパイシーさがなくなり痩せた味に。
ガツンときても、やはりライ・ウイスキーはロックである。
まあ、女性陣はマンハッタンにてライ・ウイスキーと出会う事をお勧めする。
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