探偵うんちく「ティオペペ」_六本木探偵バーANSWER

ティオペペ(Tio Pepe)

「探偵物語」を観たことがあるなら、一度は目にしたはず。
そう、工藤ちゃんが愛飲しているシェリー酒。これこそが「ティオペペ」。
でも「あれ、シェリー酒らしいよ!」って言いながら、心の中では(シェリー酒ってナニソレ?なんて今更聞けない!)なんて人も多いのでは?

シェリー酒は、簡単に言えばワインの一種。
ワインのつくり方はご存じですよね?葡萄を発酵させて作るんですよね。
この発酵時に、別途アルコールを加えたらシェリー酒になるんです。
簡単でしょ?
ただ、「シェリー」は誰でも作れるわけではないブランドもの。
スペインのカディス近郊の特定の3つの町で作られた葡萄を原材料にしないと、シェリー酒とは名乗れないのです。
同じように造ったとしても、それは「偽ブランド品」なのでご注意を・・・!

日本人に一番なじみのあるのが、ティオペペに代表される辛口のもの(フィノといいます)ですが、製法の違いにより甘口のものもあります。
何でも、後から加えるアルコールのタイミングによって変わってくるのだとか。
ちなみに「ポートワイン」というのも聞いたことがあると思いますが、これも同じ様な製法で作られます。
ただ、加えるアルコールがブランデーなので甘口に仕上がるんですね。
産地はポルトガル。

つくり方によって、色は薄い黄色~琥珀色まで様々。
でも全てが「白ワイン」に分類されます。
全て白ブドウを使っているからなんですね。
色の違いは、発酵のさせ方によって変わってくるのだそうです。
ティオペペはごく薄い色ですが、ウィスキーやブランデーみたいな色のものもありますよ。
でもカクテルに用いる場合は、だいたいがドライで癖の無いものを使います。

シェリー酒を使うカクテルは少なく、有名どころでは「アドニス」「バンブー」くらいでしょうか。
炭酸もので割るのも美味しいですね。
トニック割りとか。
個人的には、マイナーどころで「クオーター・デック」が好きです。
ステアではなく、シェイクで。

そして現地スペインのお話し。
女性がシェリー酒を頼むと「今夜はあなたと寝てもいいですよ」という暗黙のサインだとか。
それが多少日本でも知られているようで、女性の方は、その場にいるメンバーを見てから頼んだ方が良いかもしれません。
後で「そんなはずじゃなかった!」と言っても始まりません・・・!

一緒に飲む人、飲むシチュエーションにだけ気をつければ、いろいろ試してみて良いと思いますよ。
自分にあった一本が見つかると良いですね。

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