4月の第一週といえばあれです。
アレですよ。
そう「かなまら祭り」です。
知る人ぞ知る。
知らない人は知らないお祭りです。
毎年4月の第一週日曜日に神奈川県川崎市にある金山神社で行われているお祭りです。
祭りの説明をする前に皆様に質問がありますが、川崎といったら何のイメージがあるでしょうか?
工場地帯が広がる大気汚染のひどい街?
日本三大ソープ街があるイメージ?
このようにあまり良い印象のあるところではございません。
いろんな印象があると思いますが、この「かなまら祭り」は川崎の縮図といってもよい祭りなんです。
川崎は鉄鋼の町。金山神社という名前の通り、同神社は「金属」に関する神様が祭られたお祭りなんです。
分りやすくいえば鍛冶など金属に関する技工を守護する神様。
川崎という町に適した神様ということです。
元々はそんな神様が祀られていたわけですが、時は江戸時代。
当時のおバカな人たちがいたそうです。
江戸っ子A「カナヤマってカナマラに聞こえね?」
江戸っ子B「マラって、ちょーウケルww。ちょっと卑猥なんですけどww」
江戸っ子C「あの神社、男性のイチモツ祀ってるんだけどww」
という感じで、守護神である「金山様」がいつしか「金魔羅様」と言われるようになりました。
さらに川崎といったら風俗街のイメージがあります。
これに関しても江戸時代からの名残があります。
今でこそ国道一号線やら十五号線の橋がありますが、昔は橋が無く、多摩川を舟で渡っていました。
簡単に東京に渡れなかったのです。
・風が吹けば舟が出ない。
・舟がでなければ泊まるしかない。
・泊まる人が増えればそこが宿場街となる。
・宿場街となればピンクを求める人が出てくる。
・ピンクを求める人がいればソープランドがオープンする。
・ソープランドで使用する桶がバカ売れ。
まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」とはこのこと。
風俗街として成り立っていた川崎堀之内。
しかし性病なども多かったようで、その時「金山」が「金魔羅」つまり男性器に語感がにているから性病予防の神様と見られるようになったそうです。
このお祭りは毎年春。
桜の咲く時期に行われます。
神輿は以下の三体あります。
かなまら大神輿
台部が正方形で屋根が付いた神輿。
内部に木製の男根が上向きに納められている。
かなまら舟神輿
台部が舟型で屋根が付いた神輿。
内部に黒光りする鉄製の男根が上向きに納められている。
鍛冶の神と性病予防の神の両方を兼ね備えております。
エリザベス神輿
台部に巨大なピンク色の男根の張形が上向きに載せられた神輿。
他の神輿は担ぎ手が地元の人であるのに対し、担ぎ手はニューハーフが中心。
三体神輿がありますが、「エリザベス神輿」ってのが強者。
ほかの二体は木製や金属製ですが、この神輿は恐らく発泡スチロールで作られているものです。
しかも色は気色悪いサクラ色。
この時期に合わせているのでしょうか。
と、どうでも良い話をしましたが、今回はその「エリザベス神輿」にちなんだ"色"の酒を紹介したいと思います。
今回紹介するお酒は「サントリーリキュール ジャポネ<桜>」です。
ちょうどこの季節にあったお酒です。
名前の通りさくらを漬けたリキュールです。
海外にはチェリーリキュールはありますが、桜リキュールはありません。日本ならではのリキュールです。
味はサクラ味ではなく、桜餅をイメージするとわかりやすいと思います。
ストレートで飲むのはちょっと甘みが強いため、ソーダなんかで割るのがオススメです。
私はフィズスタイルで飲む「サクラフィズ」が一番だと思います。
ただこのサクラフィズの処方には様々なものがあります。
一般的には以下のレシピです。
・サクラリキュール
・レモンジュース
・シュガーシロップ
・ソーダ
以上が一般的に処方されるレシピですが、これだとちょっと甘いんです。
もう一つのレシピは以下。
・サクラリキュール
・ドライジン
・レモンジュース
・シュガーシロップ
・ソーダ
このようにジンを入れて味にコシを加えるのですが、これだとジンの香りが強いため、せっかくのサクラが楽しめません。
そこで考えたのが以下のレシピです。
・サクラリキュール
・ズブロッカ
・レモンジュース
・シュガーシロップ
・ソーダ
ジンに代わりにポーランド産のウォッカ「ズブロッカ」を使用しました。
ズブロッカの詳しいことに関しては次回説明しますが、サクラリキュールとベストマッチなんです。
味もサクラを楽しめる。
色もサクラを楽しめる。
甘味がありますが口当たりも爽やかで、この時期に適したカクテルでしょう。
ちょっと一杯いかがでしょうか?
次回は「ズブロッカ」を紹介いたします。
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