探偵うんちく「パルフェタムール」_六本木探偵バーANSWER

パルフェタムール(Parfait Amour)

ブルームーンという名のカクテルがあります。
カクテルには花言葉のように意味を成すものがあります。
ちなみにブルームーンは直訳すると「青い月」ですが、この"カクテル言葉"は「出来ない相談」という意味が込められているようです。
使われるお酒はジンとバイオレットというリキュール。
ニオイスミレを使用した香草系のリキュールです。
バイオレットリキュールはフランスのお酒で商品名はパルフェタムール。
英語ではパーフェクトラブ。
そのままズバリ完全なる愛というリキュールです。

しかしブルームーンには「世の中に完全な愛なんてあるわけないじゃん!何なの?バカなの?」という意味が込められたカクテルということです。

これを頼まれたら断り文句ということで男性は引き下がらなければならない。
女性は断るのであればこのカクテルを頼み、スマートに対応するというのがバーの基本?らしいようです。
そんな粋な?女性を見たことはありません。
またこんなことを知っているのはバーテンダーくらいでしょう。
そのような場面に出くわしたとき「こっ..こいつ...出来るぞ!」と思ってしまうかもしれません。

男性A「ようようネェチャン、一人でさみしく晩酌か?よかったら一緒にどうだい」
女性B「じゃあ。そうしようかしら。すみません。ブール―ムーンを頂けるかしら?」
店員C「かしこまりました(こっ..こいつ...出来るぞ!)」
男性A「グギギギギ...」

恐らくこんなことは無いと思いますが。

さてこのパルフェタムール、1760年ころフランスで生まれました。
当時は香りが良いことから「飲む香水」などと呼ばれていたそうです。
たしかにこのリキュールを単体で飲むのは少し香りが強く、どちらかというとトイレの芳香剤に近いようにも思えます。
貴族の間でも大人気のリキュールだったようで、媚薬なんてことも言われていたそうです。
現代だろうが250年前だろうがエロに対する関心は変わらないようですね。
ニオイスミレはシェイクスピアの「夏の夜の夢」の中で、恋の媚薬と紹介されているそうです。
恐らくそのあたりからその効果があると言われたのではないでしょうか。

パルフェタムール、バイオレットリキュール、このように二つの名前で呼ばれていますが、細かく分けると違うリキュールです。
パルフェタムールはどちらかというと香料を使い上品な感じに仕上げてあります。
一方のバイオレットは本来のスミレ草の香りを前面にだし、ハーブ系のお酒のような感じです。
最近では同一とされ、バイオレットリキュールの代わりに使用することもあり、実際に当店ではパルフェタムールのみとなっております。
ストレートで飲むのはちょっときついですがソーダで割ったり、ジンと合わせたりすると香りが引き立ちます。
味は何となく懐かしく、駄菓子っぽい感じがするため、たまに飲みたくなることも。
私はリキュール類を使用した甘いお酒を好んで飲まないのですが、これを使用したバイオレットフィズなんかはたまに飲むのはいいもんですね。

今宵もあなたに永遠の愛を。
パルフェタムールはいかがでしょうか?二本でせんえ

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