探偵うんちく「真澄 純米 奥伝寒造り」＿六本木探偵バーANSWER

われらが探偵バーANSWERには、数は少ないですが日本酒も置いてります。
今回はその中でも、私のお気に入り、真澄　純米　奥伝寒造りについて書いてみたいと思います。

実は日本酒が大好きな私です。
甘くて柔らかい飲み口と、朗らかな香り・・・
もちろん味は言うまでもないのですが、なによりも好きなところは、どれだけ飲んでも二日酔いにならないところです！！
最近きづいたのですが、カクテルやウィスキー、ビール類だと夜通し飲んだ場合翌日に残るのですが、日本酒しか飲まなかった場合はこれが、朝からしゃっきり目も覚めますし、体調も万全、私の体質には本当にマッチしているようです。

そんな相性抜群の日本酒ですが、その歴史や製法は本当に奥深いものです。
今回ご紹介する真澄も、長野県で創業350周年を迎えられた真澄酒造さんが作っている由緒正しいお酒であります。
真澄で酒造りに使う米は酒造好適米「美山錦」「ひとごこち」「山田錦」のみだそうです。
これらを全て玄米で買い入れて自社精米工場で真珠のように磨き上げ、高い技術を具えた蔵人たちが一滴一滴に心を込めて醸し上げています。
今回真澄酒造さんのHPを拝見して感銘を受けたのですが、以下のように書いてりました。

「豊かな風土と農家のみなさんの汗の結晶が、蔵人の手で真澄という美酒に姿を変え、全国各地、そして海外のお客様の喉を潤す。こんなロマンティックな仕事が私たちは大好きです。」

うーん、素敵ですね。
この言葉を聞いただけで私は素晴らしい方々が丹精込めて作っているであろう真澄を好きになりました。

皆さん一度は口にしたことがあるでしょう、日本酒の原材料はお米と水、そして麹と醸造アルコールのみです。とくに純米酒は白米と水と麹のみからできた清酒をさします。
麹もお米を発酵させたものですから、ようはお米と水でできたお酒ということです。
私たち日本人にとって、お米はDNAに刻まれた私たちの血肉を生み出す主食であります。
そこからお酒を作ってしまうのだから、日本人って素晴らしい。
体に合わないわけないんですよね。
そんな日本酒、原料が単純だからこそ、その製法や配合の割合といったことで各酒造さんが十人十色のお酒を生み出しているのです。

また、お酒の香りの部分に大して一番変化を与えるのが麹の中に含まれる酵母の種類なのだそうです。
白米からできていることから、元々日本酒にはワインや果実酒のようなフルーティーな香りはなかったのだそうですが、ある酵母の登場で、日本酒に革命的な香りが生まれたのです。
その酵母というのが協会７号と協会9号という名前の酵母だそうです。
そして、1946年にオレンジのような香りのする酵母を生み出したのが、今回ご紹介する真澄酒造さんその方々なのです。
7号の用いて後に9号が発見されるわけなので、真澄酒造さんの手で日本酒にフルーティーな香りが施されたということになりますね。

そして、味に大いに影響するのがその製法です。
奥伝寒造りとはどういったものを指すのでしょうか？
日本には四季があり、気温や湿度といったものが急激に変化します。
そしてそれは麹や発酵といった温度調整や湿度調整が必要な繊細なお酒づくりにも大いに影響を与えてきたのだそうです。
江戸時代初期までは、四季醸造と名付けられる技術があり、新酒、間酒、寒前酒、寒酒、春酒と年に5回、敷を通じて酒が造られていたのです。
その後、1667年に当時もっとも酒造技術が進んでいた伊丹でそれまでの寒酒の仕込み方を改良して寒造りという製法が編み出されたのだそうです。
それは、気温の低い冬場に酒の仕込みを行うことをいい、それを作る蔵人たちにとっては冬場の早朝の作業は辛苦を伴う過酷なものなのだそうです。

そんな歴史ある酒造の中で、ロマンを持った蔵人たちの手によって作られた真澄は本当に美味しいです。
「癒し系の純米」と紹介されることが多いこの真澄　純米　 奥伝寒造りは、本当にソフトでマイルドな味わいです。そして、元祖7号の酵母を使用しているためとってもフルーティーな香りもして、女性にもとってもお勧めなお酒です。

長野の冬の朝に、手を悴ませながら蔵人たちが丹精込めて仕込んだこの奥伝寒造りのお酒は、熱燗がまた似合う。
ときにはバーで、日本酒でもいかがですか？

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