探偵うんちく「桂花陳酒」_六本木探偵バーANSWER

桂花陳酒(けいふぁちんしゅ、けいかちんしゅ)

桂花陳酒(けいふぁちんしゅ、けいかちんしゅ)とは、白ワインに金木犀(きんもくせい)の花を3年間漬け込んだ中国の混成酒です。
かなり甘みが強いお酒で、ワインがベースの為アルコール度数は13~18%と高めです。

このお酒の特徴といえば、とにかく飲んだ瞬間に鼻を駆け抜けるさわやかな金木犀の香りです。
お酒は、まずアルコールによって得られる体温の上昇、逸れに伴う血流の向上から昔では薬として重宝されてきました。
その後、単なるアルコールというだけではなく、そこに薬草や製法、材料などの多様性を追加してバリエーションが増えていったのです。
そして、中国では、特に「混成酒」と呼ばれる醸造酒や蒸留酒を原料に植物の皮や果実、香辛料、甘味料などの成分を配合したお酒が発達したようです。
中国の医学といえば、漢方薬。
その効能をより強固なものにするために、お酒に漢方薬を混ぜた薬酒も発達したんだそうです。
お酒とともに漢方薬を体内に入れると、血流が良くなるために効能が早く全身に行き渡り、とっても効果的らしいです。
今の日本でいうところの「養命酒」のようなものですね。
正直お酒を"薬"として捉えた事がないので、飲んでみたことはありません。
最近風邪がなかなか治らないので、今度トライしてみます。

さて、中国ではこうして医学との融合をはたしたお酒ですが、それだけではございません。
お酒によって健康を手に入れるだけではなく、美しくなりたいと思った方がいらっしゃるのです。

その方が、かの有名な世界三大美人でもあらせられる楊貴妃様でいらっしゃいます。
桂花陳酒のレシピも楊貴妃が作らせたのだというから驚きです。
楊貴妃は香高いものや見目が美しいものを口にしたがることで有名です。
生まれ持った美しさに甘えず、とことん日を探求するその姿勢天晴れです!
そして、現代に住む私達はその遺産を口にすることができるわけで、なんとも幸せなことですよね。

他の中国果実酒同様、サワーやロックで飲むのが一般的ですが、私はお湯割りが好きだったりします。
日本のメーカーから赤ワインに漬けたものも販売されていたりします。

なお、この酒を使用したカクテルとして、楊貴妃が有名です。 楊貴妃様がお造りになられたお酒を使用して飲むカクテル「楊貴妃」、さぞかし美に効果ありそうですね。

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