「ジャックダニエル」...その名前はお酒を飲まない私でも知っていました。
探偵の仕事をしつつ、アンサーでバーテンとしての役割もあるため下戸の私はお酒について勉強中なのですが、この「ジャックダニエル」というお酒は面倒くさい。
何が面倒くさいって、分類です。
名前が知れ渡っている割に分類がややこしい。
ジャックダニエルはバーボンなのかテネシーウイスキーなのか、アメリカンウイスキーなのか訳が分かりませんでした。
「ジャックダニエルをバーボンだという人もいれば違うという人もいるから気を付けて。一応うちではバ―ボンのくくりの棚に置いてあるけどさ。詳しくは自分で調べるように」と「アンサー」入りたての頃に先輩探偵から教えを受けました。
まずアメリカで作られているのだからアメリカンウイスキーでOK。
次にバーボンかというと厳密にはバーボンではない。
何故かというとバーボンはアメリカの「ケンタッキー州で作られたものでなければならない」との規定があるからです。
ジャックダニエルが作られているのはアメリカのテネシー州です。
ですからジャックダニエルはテネシーウイスキーに分類されます。
ではなぜ多くのお店でジャックダニエルがバーボンに分類されているかというと原料と製造方法がバーボンとほぼ同じだからです。
それに加えてアメリカンウイスキー=バーボンのイメージが日本では強すぎる。そしてテネシーウイスキーの知名度が日本では低すぎる。
以上のことからジャックダニエルをバーボンの分類に入れてしまったお店が多い。
その結果ジャックダニエルはバーボンとの認識が日本で広まってしまったのでしょう。
以上が当時調べたジャックダニエルの分類の結果になります。
続いてジャックダニエルの歴史です。
ジャックダニエル(1850~1911)は貧困の家に生まれ幼くして牧師兼蒸留酒のオーナーの家に雇われます。
そしてこのオーナーが牧師業に専念するため、13歳のジャックダニエルに蒸留所の権利を譲ります。
ここからジャックダニエルは本格的なウイスキー造りに着手し出すのです。
これが1863年の出来事です。
それからわずか3年後の1866年に自身の名前を冠したジャックダニエルというウイスキーを販売し出すというから驚きです。
弱冠16歳の少年がですよ?
その後1904年にセントルイス万国博覧会に出品された世界各国のウイスキーの中で「ジャックダニエル オールドNO.7」が唯一金賞を獲得。
その結果、世界中に知られる有名なウイスキーになったのです。
そして現在の日本に話は飛びます。
2013年1月より日本でのジャックダニエルの販売権がサントリーからアサヒビールに移りました。
サントリーが40年販売してきたジャックダニエル。
販売権がアサヒビールに移動することで新しい展開があるのでしょうか?
楽しみにしたいと思います。
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