探偵うんちく「ギムレット」_六本木探偵バーANSWER

ギムレット(gimlet)

「ギムレットには早すぎる」
そんなセリフで有名なこのカクテル。
材料はジンとライムのみ。
それなのに、この美味しさ、飲み口の良さは何なのか。

「ほんとのギムレットはジンとローズのライム・ジュースを半分ずつ、ほかには何も入れないんだ。マルティニなんかとてもかなわない。」
冒頭のセリフが出てくる小説内で語られる、ギムレットの話。
そう、マティーニと同じく、まさに素材と腕によって味が決まってくる。
カクテルの王と言われる、崇高で品格すら感じさせる、ホテルのバーの主役にもなれるマティーニ。
それに比べて、実はすごく腕の良いバーテンがひっそりとした隠れ家バーで誇るNo1カクテル:ギムレット。
二者における私のイメージは、こんなにも異なる。

現在のレシピでは、ライムとジンは1対3で作られている。
しかも、ローズのライムジュースは、正規には輸入されていないよう。
そのため、似たような味の「コーディアルライム」を使っているところも多い。
ライムジュースとは言うものの、黄緑色がかったライムのシロップのようなものだ。

じゃあ、普通のライム果汁を使うバーテンはどうしているのか?
代わりに砂糖を少し加えて甘みをつけているか、加えずにドライに仕上げているかのどちらかだ。
探偵バーアンサーでも、果汁を使っている。
甘みづけは、スタッフそれぞれのこだわりによって様々。
すると出来上がりにライムの黄緑色はつかず、白濁した半透明のような色に仕上がる。

そもそも「ギムレット」という単語は「錐(きり)」という意味。
その鋭さを出すには、コーディアルライム半分というのは、あまりにそぐわなすぎる。
というか、元のレシピで作ったらかなり甘い味に仕上がると思うのだが・・

しかし、小説に出てくるカクテルというのは大抵奇抜だ。
「探偵はBarにいる」に登場する「サウダージ」も、非常に個性的な味わいだ。
このカクテルは、一般的なサウダージとは異なり、ジンとティオペペで作ったマティーニといったところ。
ジェームズボンドの「シェイクで作るマティーニ」の方が好きだと感じる人もいるだろう。
味覚というのは人類の進化とともに変化していくものということだろうか。

・・・いや。違う。
そのひと癖、ふた癖あるカクテルが、登場人物の個性を際立たせているのかもしれない。
そういえば、「探偵はBarにいる」でもギムレットが登場していた。
探偵とギムレット。
この絆は切っても切れないものなのかもしれない。

「ギムレットには早すぎる」
この言葉には、深い意味がある。
この話はどんな内容なのか?
どんな経緯でこのセリフが出てきたのか?
それを解説したサイトは沢山あるので、ここでは割愛させていただく。
まずは、実際に原作を読んで感じ取ってみてほしい。
本当の意味を知っていれば、不意にバーに立ち寄り、ギムレットを飲みたくなる日もある・・・かもしれない。

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