探偵うんちく「キャンティ」＿六本木探偵バーANSWER

キャンティとは、イタリア・トスカーナ州のキャンティ地方で生産されるワインです。
軽めの赤ワインで、肉料理などと相性が良い女性向けのお酒ですね。
キャンティに用いられるブドウ品種はサンジェヴェーゼを75～100％と主に占め、カナイオーロ・ネーロやマルヴァージア、トレッビアーノを混醸することが可能だそうです。
本来のキャンティは伝統的な藁でできた藁苞で梱包されるのが有名だそうですが、今は少数派となってしまっています。
といっても酒店でもなかなか藁は見かけず、むき身の瓶の商品がほとんどです。

ところでキャンティというと大量生産のおかげで安く低品質という印象が拭い切れない部分もありますが、1994年には品質が向上しＤＯＣＧ(ワインの原産地認定)の認証も受けています。
また、昔からキャンティワインを作り続けてきた地域は、黒い鶏の紋章を付けたキャンティ・クラッシコという名で区別しています。
これはキャンティとは別のものとして1996年にＤＯＣＧに認定されているみたいですね。

一言でキャンティ地方で作られている、と言っても産地は非常に広大で、醸造元も数えきれないほどあるようです。
これはキャンティ地方にのみ言えることではなく、ワインの産地というのは日本の市や区とは比べ物にならない広さになるのでどうしても味にばらつきが出てしまうんですよね。しかし、キャンティ地方で作られたものは一律「キャンティ」と呼称されるので、ようはワイン毎に味が違うのは仕方がなく飲んでみて初めてわかる、というもののようです。
そんな中でもキャンティに自信と誇りを持ってワインづくりをしている人たちがクラッシコ（ようはクラシック、昔から作っているという意味ですね）とつけて差別化をはかったのでしょう。

ところで皆さんは、キャンティを口にしたことがありますか？
私は母親が料理酒として台所に常備していたので見たことはありますが、ワインとして嗜んだことは実はありません。
今度母親の目を盗んで、台所で味見でもしてみようかと思います。

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