探偵うんちく「チェイサー」＿六本木探偵バーANSWER

今回は意外な難敵、チェイサーについて。

直訳するとチェイサー＝追跡者。
バーにおいてチェイサーとは、ウイスキーのロックやストレート等の強いお酒を飲んだ後に、追いかけて飲む水や清涼飲料水のことです。
チェイサーと言えば水、という方程式が成り立っていますが、これは日本に限ってのことのようです。
（日本の水道事情も関係しているようです。海外ですと飲料水はミネラルウォーターですから）
日本でもチェイサーに炭酸水を好む方は多いですし、チェイサーとしてビールを好まれる方も存在するようです。（本当にビールを？と半信半疑ですが。。。。）
つまりお客様から「チェイサーもください」といわれると、「水でいいのか？炭酸水か？まさかビールということはないだろう」等と少々困ってしまい、結局ミネラルウォーターをそっとお出しして様子をうかがう。。。ということを私は繰り返しています。
このような次第で「意外な難敵」と表現しました。

その点、海外はわかりやすいようです。
チェイサーという単語はあまり使用せず、水、炭酸水、ビール、と注文してくれるというからバーテンダーにとってはありがたいですね。
そのわかりやすさ、好きです。うらやましい。

続いてチェイサーの効力について。
チェイサーには舌や鼻のリセット、つまり口直しの意味と、酔いを醒ます、二日酔い予防、という意味があります。
ですから「ビールなんて水だぜ」という酒豪の方にはチェイサーにビールということも成り立つのです。
ただ、ビールの場合は二日酔い予防になりそうもありませんね。。。二日酔いまっしぐらという感が否めませんがカッコイイですね。
下戸の私は憧れてしまいます。
ビール一杯で顔は真っ赤、心臓バクバク、頭ガンガン、気持ち悪い、眠い、寝るしかない＝べろんべろんに正体を失い記憶をなくす自信がありますから、「チェイサーでビール頂戴。」なんて一生縁のないセリフNO.1です。
またチェイサーに水を飲むことは脱水症状の予防にもなるそうです。
とある調査ではビール1000mlを飲むと1100mlの尿が出るため、100mlの脱水症状になるという結果が出ています。
ですからチェイサーに水を飲むことは理にかなっているのです。

「ロックやストレートを注文しておいてチェイサーなんてカッコ悪いかな？」と逡巡している方がいらっしゃいましたら、そんなことは気にせず「チェイサーもください」と言ってくださいね。（基本的にはロックやストレートで頼まれたお客様にはチェイサーをお出ししていますが、決して、強いお酒が飲め無さそうだからというわけではないんですよ！）
チェイサーに水を飲むことは口直しをすることでお酒がおいしくなり、酔いをさまし、二日酔いと脱水症状の予防になるんですよ？
余計な逡巡は無用です。いいことだらけではないですか。
ここだけの話、お店としてもチェイサーで口直しと酔いざましをしていただきながら、杯を重ねていただけるとありがたいです。

「チェイサーにビール！」と注文されるお客様に遭遇してみたいな。。。と思う今日この頃です。
カッコよすぎて「酒豪ってサインください！探偵さんへって書いてください」と言ってしまいそうです。
いただいたサインは事務所のデスクに飾ります。
中年男性だったらイメージ通りで「カッコイイ」となりますが、若いきれいなお姉さんでしたらぞっこんほれちゃいそうです。
恋愛の基本、ないものねだりです。
考えてみると、過去付き合った女性って酒豪の子が多いんですよね。
ないものねだりだな。。。。

「お酒コラム」に戻る。