探偵うんちく「ロンサカパ」_六本木探偵バーANSWER

ロンサカパ(Ron Zacapa)

現役探偵でありバーテンダーでもある探偵BARアンサーのスタッフがお送りするお酒紹介コラム。
わたくし久米が今月お話しするのは、ダーク・ラムの『ロンサカパ』についてです。

ラムというのはサトウキビを原料として造られる甘みのあるお酒ですが、ダーク・ラムというのは見た目がウィスキーよりも濃い褐色で、透明なホワイト・ラムに対してそう呼ばれています。
色の違いは製法から生じるものですが、当然ながら風味も用途も違います。
どちらかというとカクテルのベースに使われることが多いホワイト・ラムに対して、ダーク・ラムはそれ自体をストレートやロックで楽しむことが多いのです。
有名なダーク・ラムはいつくかありますが、固定ファンの多い銘柄の一つに『ロンサカパ』というものがあります。

原産国はグアテマラ。
「ロン」というのはスペイン語でラムのこと。
「サカパ」はグアテマラにある地名。
つまり"サカパ市のラム"という意味になりますが、もともとサカパ市の100周年を祝って造られたお酒なんだそうです。
そのような記念のために造られただけあって、原料や製法がだいぶ贅沢です。

まず最初に特筆すべきなのが原料ですが、ロンサカパは"一番搾り"なのです!
通常、ラムの生成に使われるのはサトウキビから糖分を抽出したあとの廃糖蜜と呼ばれるもの(要するにしぼりかす)ですが、ロンサカパの場合はVirgin Sugarcane Honeyと呼ばれるサトウキビの一番搾りが使われているのです。
そして製法ですが、一点目としては"高地で熟成されている"点が特長です。
海抜2,300メートルにある熟成庫は「雲の上の家」と呼ばれ、世界で最も高地にあると言われているそうです。
高地で熟成させることで、より深い香りや色味を出すことができるとのこと。
二点目としては「ソレラシステム」の採用です。
ソレラシステムはシェリー酒や泡盛に使われる製法ですが、それをさらに発展させて独自の熟成法を作り上げているようです。
多くの樽でブレンドを繰り返すごとに色はどんどん濃くなり、複雑な味わいが生み出されるということです。

そんな贅沢なロンサカパは「ラムの中のコニャック」と形容されることもあり、ダーク・ラムの最高峰とも言われています。
ファンの方々からは「サカパ」の愛称で親しまれていますが、同じサカパでもラインナップが3種類あります。
最もスタンダードなのは23年もので、探偵BARアンサーにあるのもこちらです。
軽く混ぜるだけでもバニラやハチミツ、アーモンド、ドライフルーツなどの香りが立ち上り、甘みの中に何層もの深みがあることを実感できます。
23年の下には15年ものが、上にはXO(=エクストラ オールド)があります。
XOは23年ものをさらに2年間樽熟成した最高級品。
甘さ、スパイシーさ、フルーティーさが完璧に調和していることから「芸術」と評されることも。
以上のラインナップで、これまで数々の賞も受賞してきています。
インターナショナル・ラム・フェスティバルでは過去に5年連続で金賞を受賞し、殿堂入りも果たしています。

まさにグアテマラが世界に誇るダーク・ラムと言えますが、中身だけでなくボトル自体が魅力的な点も、ロンサカパを語る上では外せません。
シンプルながらも高級感を感じさせるデザインに加え、ボトルの中ほどに巻かれた「ペタテ」と呼ばれる織物も目を引きます。
ヤシの葉で編まれたペタテは、古代マヤ文明で王族のみが使用していたと伝えられる高貴な織物です。
そのペタテが、全体の雰囲気を壊すことなく上品なアクセントとしてボトルの美しさを引き立てているのです。

ダーク・ラムというのは、周りに詳しい人や好きな人がいないと飲み始めるきっかけが持ちにくいお酒だと思います。
色々な魅力を持ち合わせているロンサカパは、そのような方にとっても試しやすいものだと自信を持ってお勧めできます。
ダーク・ラム未体験の皆様は、是非一度お試しになってみてください!

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