探偵うんちく「オールド・パー」_六本木探偵バーANSWER

オールドパー

オールド・パー(Old Parr)

バカルディ社がモヒートに火をつけている。
最近モヒートを頼む人が多くなった。
以前まではとりあえずビールと頼む人が最近ではモヒートだ。
それと同じように数年前から人気のお酒がある。
みなさんご存知のウィスキーのハイボール。
サントリーが力を入れ角ハイボールを再度大ヒットさせた。

サントリー角瓶はずーっと昔からCMもしているし、地味に販売を続けていた。
安い割には味がしっかりとしている。
ただ安いため大衆酒。
おやじの飲む酒というのが定着していたが2010年ころにサントリーがそのイメージを変え、若者も飲める酒という形で定着させた。
その人気があってか一時品薄状態のもなったそうな。
現在でも角ハイは人気でプリン体が多いビールよりも健康的?
という理由もあるのか誰もが頼む定番となった。
と角ハイボールやモヒートの売れてる商品の話はまた今度。
今回お話ししたいのはウィスキーでも渡来物のお話し。

オールドパーというお酒をご存知でしょうか。
ちょっと変わった形の瓶で知らないおっさんの絵が描いてあるヤツ。
これもサントリー角瓶と同じようにおっさん臭いイメージがある。
それもそのはず。
このお酒が日本に来たのは1873年。
討幕、大政奉還のため動いていた当時外相の岩倉具視が欧米視察中に手土産として持って帰ったのがはじまり。
明治初期のころからのお酒だからそれはもう古いお酒だということだ。
余談だがボトルにデザインされたおっさんはトーマスパーじいさんという人で100歳で子供を生み152歳まで生きたと言われている人らしい。

そんな古臭いウィスキーはシングルモルトではなくブレンデットウィスキー。
ブレンデットって何?
となるが、言っているわたしもお酒を知り始めたころは分からなかった。
ブレンドってことは混ぜ物でしょ?
混ぜ物ってことはおいしくないものを混ぜて飲めるようにしてるわけ?
と酒を知らなかったころはそのように思ってしまってたが、それは全くの勘違い。
オールドパーのキーモルトはクラガンモア。
スペイサイドではマッカランに次ぐ超有名なウィスキー。
しっかりとしたモルトを使っているため香りも味もお墨付き。
しかもブレンダーがしっかりと味を調えている。
まさに錬金術で作られたお酒のようだ。

味もしっかりとしているだけあってか角瓶よりは少し値段が張る。
恐らくオールドパーは角瓶の倍くらいの値段ではないだろうか。
うまい酒を飲むためには同等の代価が必要。それが、錬金術における等価交換の原則。
まぁ角瓶が安いため高く感じるわけなので比較的お手頃価格で買えるわけだが。

そんなおやじ臭いオールドパー。
歴代の首相にも人気だ。
有名なのが吉田茂や田中角栄。
両名ともオールドパーをこよなく愛していたそうだ。
鬼畜米英、西洋文化の代名詞だからか。
パーじいさんのように長寿にあやかってなのか。
それともこの写真のように倒れそうでも踏みとどまるということにすがりたかったのか。
理由は定かではないがパーじいさんと同じ年代日本に親しんだウィスキー。
これで作るハイボールはどのハイボールにも引けを取らない。
私の中では一番炭酸と合うウィスキーだと思っている。

適度にスモーキーだが甘みがある。
それが炭酸とマッチする。
水割りでもいいが、暑い季節はソーダアップで。

オールドパーにあやかろうとサントリーでも似た酒がある。

ダルマやタヌキの愛称で知られる「サントリーオールド」

どのような経緯でこのネーミングにしたのかわからない。
オールドパーの版元と話し合ったのか、それとも勝手に名乗ったのか。
ただネーミングがそうであったとしても、味に関してはサントリーだけあって一流。
山崎やら白州やらをキーモルトにしているんだから「オールド」の名にふさわしく、スモーキーさは本家とは劣らない。
ぜひ前面に出してほしい。

サントリーは今年、山崎、白州のニューボトルを出したばかり。
来年はサントリーオールドのハイボールが出てくるかも!?

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